第12夜あとがき

母は強し。望と母親については冊子第2集の番外編でも描いています。

今回はいろんなひとの「想い」に焦点を当てたお話です。
ジール、アレックス、エリオット、エヴァン、そして未来。
みんなそれぞれの想いをこころに秘めています。
未来が主人公なのでタイトルは「ふたつの想い」ですが…。
ねむミラの主人公は未来なんですが、すべてのキャラクターにそれぞれ物語があって、その中でねむミラは未来視点がメインになっているイメージです。
できるだけキャラクターたちの物語における存在の大きさに優劣をつけないように、ということはひそかにずっと意識しています。
ひとは他の誰かを輝かせるためだけに存在しているのではない、それぞれが主人公なんだと。

あと…謝っておきたいのですが、この手の謎解きミステリーものにおいて「幻覚」ってけっこうなんていうか卑怯な手なんじゃないかってすごい思うんですよね。
ただ、トリックが思いつかないから適当に幻覚ってことにしてごまかしました〜ということではないよと。
ねむミラ描くようになって、ミステリーってめちゃくちゃ大変なんだとつくづく思いました。
描いていて、ネタばらしの段階で「それはないわー」ってがっかりされるんじゃないかっていう恐怖がずっとあります。
素人の趣味まんがなんでそこまで深く考えなくていいかなとも思うんですけど、やっぱり読んでもらうからにはすっきり納得してもらいたい気持ちが大きいです。
素人なりに足りない頭をフル回転させて、すっきりできる結末を目指してがんばります。