18話はいわばネタばらし回だったのですがすべての真相を描ききれたわけではなくて、なにもかも描いちゃうとぐだぐだになるのでさほど重要でない事柄についてははしょってます。
そんなわけでうやむやになってるものをいくつかここで説明しておこうかなと。
幽霊さんが刀を剥き身で持っていることについて
ジュードたちは専用のホルダーを装備して帯刀しています。
件の魔法が暴発した時、その衝撃でジュードが倒れた際に装備していたホルダーが鞘ともども外れてしまい、ジュードに移ったアイリシアは刀を触ったことがなくそのホルダーのことも知らなかったので刀を裸のまま持ち歩いていました。
ちなみに刀の所持が認められているのは兵士と国王付き補佐官のみです。
刀は特別な武器なので一般人が手にすることはなく、兵士は就任時に「帯刀式」という任命式にて国王よりひとり一振りの刀をさずかり、国のため王族のためにのみ刀をふるうことを誓います。
「霧の森の魔獣」のこと
過去にエヴァンがミラたちに「門の外には霧の森があり、魔獣がいる」と語りましたが、それは暴発魔法による幻です。
ジールたち魔族が住まう森は霧がよく出るので「霧の森」そのものは間違いではないのですが、魔族と技族のいざこざを知っている一部の技族が魔族のことを「魔獣」と揶揄していたことをジュードは記憶しており、その記憶が件の魔法によって「魔獣のいる霧の森」という幻となってエヴァンたちにまやかしの記憶として植えこまれたものです。